自由猫

                                                              一所懸命生きている☆

自由猫

   

                       自由猫

                                                 
  
                    
                    自由猫とは、野良猫のことですが、私が作り出した言葉ではありません。
                    
                    ある町で野良猫達の生活を、何日かにわたり取材したテレビ番組のなかで
                    スタッフの方が親しみと励ましも込めて、自由猫と呼んでいました。
                    野良よりも自由と呼ぶほうが、自然体で生きている感じがする猫らしくて
                    ずっと良いと思いとても気に入ったので使わせてもらってます。
     

     
     
     同じ地域に暮らす自由猫達には
     ちゃんとしたルールがあります。
     
     自分のナワバリを決めて
     毎日、パトロールを欠かさずして
     自分の匂いをつけるマーキングをします。
     
     日が暮れた頃に、時々集会を開き
     顔見せをして、お互いの存在を
     確認しあいます。
     
     でも、町中など狭い地域では、つい他のナワバリを侵してしまう事も有ります。
     
     そんな時は、ケンカを避けるため猫同士がふいに出会っても、視線を合わせず通り過ぎたり
     鼻をくっ付けあって挨拶をし、強い方が弱いほうの肛門の匂いを嗅いで分かれて行きます。
     
     ケンカは、オス同士がほとんどで、発情期になるとメスを取り合ったり、ナワバリ争いで、
     睨み合って、お互い一歩も引かなければ、取っ組み合いのケンカになり、
     どちらかが逃げるまで続きますが、野生の世界ではよくある事です。
                                
                                自由猫は、私の住む町にも
     沢山暮らしています。
     
     一番多く見かけるのが、幾つかある公園の
     中で、春には見事な桜のトンネルが出来る
     海に面した最も大きな公園に、何組かに
     分かれて数多くいます。
     
     ここでは、幸いな事に食事にはあまり
     不自由はしてないようです。
     
     猫好きの年配の女性数人が暗黙の内に
     それぞれ食事を与える場所を決めているらしく
     定刻にキャットフードと水を与えているのです。
     
     
     袋を持ったその人が現れると、猫達は分かっているみたいで何処に隠れていたんだろうと
     思うほど、あっちこっちから出てきて、甘えた声ですりより食事をねだります。
     
     その女性達は一匹一匹に声をかけ食事を与え、しばらく様子をみて、綺麗に後片付けをして
     帰っていきます。
     
     この公園は釣りも出来るので、釣り人から小鯵などの小魚をヒョイと投げてもらう事も
     あります。
     
     そして鳩も沢山いるので、それを食べている猫もいます。
     口の回りを血だらけにして、無心に鳩に食いついている様は、まさに野生で、その逞しさに
     感動し、暫くの間見ていた事もありました。
     
     しかし、ここの冬の寒さは相当厳しいものです。
     海沿いの公園ですから、海風が容赦なく吹き付けるので、毎年何匹かは死んでしまいます。
     
     それでも、この公園を離れることなく
     寒さに耐え暖かな春が来るのを
     じっと待ちながら生きています。
     
     やがて気候もよくなり、また子猫が
     生まれる季節になりますが、
     ここでは、ボランティアの人達によって
     避妊、去勢手術を受けて放たれて
     いますから、それほど沢山は生まれません。
     
     また、私から話しかけた、元小学校の
     教師をしていた女性は、
     ボランティア団体には属さず
     自費で手術を施しているそうです。
     
     自宅では17匹も飼っていて、毎日、雨の日も欠かさず公園にやってきて、
     食事を与えている一人でもあります。
     
     人によっては、手術をするのは可哀そうだと思うかもしれませんが、数が増えすぎて、
     糞尿の臭いや近所のゴミをあさる等、苦情が多くなれば、保健所に通報され、
     処分されてしまいます。
     
     折角この世に生まれてきたのに、人間の都合で殺され、突然に生きる権利を奪われるのは
     可哀そう以上に残酷だと私は思うのです。
     
     しかし、公園のように公共の場所では、小さな子供も大勢遊びに来ていますから
     常に清潔にして衛生面にも配慮しなければなりません。
     
     だから、単に自由猫を排除するのではなく、人と快適に共存していく為には、
     避妊・去勢手術を施すのは、仕方ないのかなと思うのです。
     
     その一方、ペットショップの店頭などで定期的に、里親探しも同時に行われていて
     幸運な何匹かは引き取られて行き、暖かい家庭で、優しい飼い主さんにタップリ甘えて
     楽しく過ごしているはずです。
     
             いつまでも、幸せに暮らしてほしいと願います。
     
     
  
               
         

   
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