猫は人につくか・家につくか

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猫は人につくか・家につくか

    
    
   ( H19・1 )     

      猫は人につくか・家につくか

              
    
    先日「動物奇想天外」というテレビ番組で
    「猫は人につくか・家につくか」の実験を紹介していました。
    ご覧になった方も多いと思います。
    
    実験その1
    アメリカンショートヘアーのような成猫の「チョイ」ちゃんと母娘お二人が
    全く知らない家で過ごします。
    すると何時ものように大好きなネコジャラシで遊ぶ事も無く、
    キャットフードも食べず、警戒心一杯で不安げな様子で
    物陰に隠れ、飼い主さんの呼びかけにも反応しませんでした。
    
    実験その2
    次にチョイちゃんの暮している家で、面識のない同じような年頃の母娘と過ごします。
    すると、知らない人にも関わらず、楽しそうにネコジャラシで遊び、キャットフードをもらって食べ、トイレもし
    普段どうりリラックスできる食器棚の上で寝てしまいました。
    
    結論
    「猫は家につく」と放送されていました。             
    
    私の感想
    「猫は家つくか?人につくか?」本能の点だけを考えれば「猫は家につく」ように思います。
    何故なら、猫の祖先の山猫は発情期と子育て以外は単独行動をしていたので、常に危険と共に生きていたのです。
    ですから、つかのまのリラックス出来る場所はネグラである洞などしかない暮らしでした。
    現在の猫も少なからず其の本能や習性を受け継いでいますから、
    外敵から身を守れる安心でリラックス出来る場所は、優しい飼い主さんがいる家になります。
    
    でも、特定のこの家と言う訳ではなく、安心してリラックス出来ると猫が感じれば、例え引越しをしても何日か経てば
    性格にもよりますが直ぐに慣れると思います。
    さらに、警戒心や恐怖心のない性格の子猫であれば、数時間もたつと直ぐに置かれた環境に馴染んでしまいます。
    
    ただし、長年放し飼いにしている場合は、環境の変化に戸惑いいなくなってしまう可能性はあると思います。
    それは、「家につく」からと言うよりも、環境の変化で不安になり警戒心がましている上、外に出ると、
    他の猫のテリトリーを侵し攻撃を受け、ナワバリを求め遠くへ行ってしまう可能性があるからです。
    
    また、家の中だけで飼っていても、少人数の家族で、飼い主さんが厳しく躾をしていたり、、神経質な性格な猫だと、
    環境の変化は大変なストレスになり、威嚇をしたり、攻撃的になったり、反対に食欲不振になるかもしれません。
    突然にリラックス出来る場所がなくなったのですから、パニックになって家出をしてしまう可能性もあると思います。
    
    では、「猫は人にはつかないのか」 
    実験のチョイちゃんの場合、見知らぬ人にすぐ馴れてしまった為、飼い主さんはガッカリしていましたが、
    おそらくチョイちゃんは子猫の時から、皆に可愛がられて性格がおおらかで、人に対し全く恐怖心がない為
    見知らぬ人に対しても、なんの恐怖心も警戒心も感じず直ぐに懐いてしまったのではないでしょうか。
    
    子猫の時から限られた空間で、少人数の限られた人としか接した事がなく、厳しい躾など受けている場合、気があらかったり
    警戒心が強くなったり、神経質になる可能性があり、見知らぬ人が家の中にはいってくると、威嚇、攻撃をしたり、
    反対に物陰などに隠れて人が居なくなるまで出てこない事もあると思います。
    本来、家は安心でリラックス出来る場所ですが、見知らぬ人の出現で其処は安心出来る場所ではなくなったのです。
    このような猫で実験をおこなうと、見知らぬ人とは遊ばないし、キャットフードも食べず、トイレも行かない結果になり
    其処へ、飼い主さんが現れると安心して落ち着き、トイレへ行ったりするのではないでしょうか。
    
    私の知り合いの、今は天国にいる猫は神経質で人見知りが激しく、見知らぬ人には決してなつきませんでしたから、
    信頼関係が出来るまで相当な時間がかかったし、また、何時までたっても絶対になつかない人もいたのです。
    しかし、たった一人だけ直ぐに懐いてしまった人がいるそうです。
    それは酒屋の御主人で、酒を配達してもらう為、空ビンの入ったケースを玄関に持っていくと、猫は分かっているようで
    早々と下駄箱の上に座り、酒屋の御主人が現れるのを待っていて、
    御主人が現れると、嬉しそうに喉を鳴らし頭をなでてもらっていたそうです。
    こんな事をするのは、家族以外、酒屋の御主人只一人だけだったそうです。
    御主人は特に猫好きという訳ではなく、飼った事もなく、自宅では犬を飼っていたそうです。
    この猫は明らかに好きな人と嫌いな人を区別しているように思えます。
    
    
    猫が人と暮してきた長い歴史のなかで、本能や習性なども人の生活環境に合わせ、少しづつ変わってきているように思えます。
    例えば、本来は夜行性であるのに、人と暮していくなかで夜の行動が少なくなったり、
    毛の構造から本能的に水に濡れるのを嫌がるはずが、積極的にシャワーが大好きな猫もいます。
    
    純血種、雑種であっても最初から家で生まれたり、野良として生まれた時の環境、その後の環境など様々なケースがあり、
    現代では、ネズミを見たことも食べた事もない猫が沢山います。
    家の中だけで飼うのが当然のようにもなってきています。
    ですから一概に昔から言われているように「猫は家につき、人にはつかない」と言う結論は少し違うように思うのです。
    
    いずれにせよ、安心して、リラックスできる場所と優しい飼い主さんの両方を求めているのは間違いありません。
    それは、どんなペットであっても同じではないでしょうか。
                    
         
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